Google Domains の提供を終了すると Google から発表がありました。
正確には規制当局の承認待ちのようですが、今から Google Domains へ移管するのは止めておいた方が良いでしょう。
Squarespace 社へ事業を売却するようなので、提供終了=ドメインが使用できなくなる という事ではありませんが、私は別のサービスに移管しようと考えています。
こんにちは。Takuyaです。
( イケ◯ヤっぽいタイトルでごめんなさい。 )
毎日、何通もメールが送られてくる。。。
ログインするたびに更新手続きを催促されるなんて。。。
何で更新費用がこんなに高いんだ!
皆さん、「お名前.com」で消耗してるようですね。
私も「お名前.com」で消耗している1人です。
大量のメール、使いづらいUIの管理サイト、登録時だけ安い費用、もう懲り懲り。。。
同じように「お名前.com」消耗している方、ドメインの管理会社を移管しませんか?
「お名前.com」で登録したドメインでも、別のドメイン管理会社にドメインの管理を移管して、引き続きドメインを使用することができます。
ドメイン管理会社はたくさんありますが、私は Google Domains をおすすめします。
今回は「お名前.com」から Google Domains にドメインの管理を移管する手順をお伝えしたいと思います。
移管するドメインについて
今回、移管するのはこんなドメインです。
- 「.com」
- はてなブログProで利用している
私自身、移管するのは初めてです。
移管によって、ドメインが一時でも使用できない状態になるのかどうかも、確認したいと思います。
移管手続きの流れ
移管手続きの流れについては、お名前.comのサポートページに記載されています。
TLD(トップレベルドメイン)が「.jp」の場合と、「.jp」以外の場合で手続きが異なるようです。
今回移管するのは「.com」のドメインなので、「.jp」以外の場合になり、次のような流れになります。
- Whois情報公開代行設定がおこなわれている場合は解除する
- 移管ロックが設定されている場合は解除する
- AuthCode(オースコード)を確認する
以外と簡単そうですよね。
ちなみにここを書いている段階ではまだ移管が済んでいないのですが、一度試してみたところ、STEP.2まで終えて、お名前.comから「トランスファー申請不承認のご連絡」というメールが届きました。
次の場合、不承認となるようです。
- Whois情報公開代行を設定中
- 移管ロックを設定中
- ドメインの登録・更新料金に未精算がある
- 各種手続き中の場合(更新手続きや登録者名義変更など)
- ドメイン登録、または前回の移管手続きを行ってから60日以内の場合(「.jp」ドメイン以外)
- 「.jp」ドメインの場合:登録期限日まで7日以内
私は「Whois情報公開代行を設定中」だったため、不承認になったと思われます。
準備が大事!
Google Domains でサポートしているTLD(トップレベルドメイン)
Google Domains をおすすめしましたが、Google Domains がサポートしていないTLD(トップレベルドメイン)だと移管できません。
そのため、移管手続きを始める前に、移管したドメインを Google Domains がサポートしているか確認しましょう。
本記事を書いている段階では、お名前.comで「人気」となっている「.ai」や新しい「.inc」はサポートしていませんでした。「.co.jp」もサポートしていないようです。
移管しよう
では、実際にお名前.comから Google Domains にドメインを移管してみます。
STEP.1 お名前.comで移管に向けて準備する
Whois情報公開代行設定がおこなわれている場合は解除する
まずは、お名前.comの管理画面にログインします。
デフォルトなのか更新期限日が近いドメインがあるからなのか、ログインするドメイン契約更新画面が表示されます。
更新ではなく移管なので、画面上部の「ドメイン」タブをクリックします。
すると、同じような画面に移ります。
ここで、移管したいドメイン名をクリックします。
すると、ドメインの詳細画面に移ります。
ここで確認するのは「Whois情報公開代行設定がおこなわれている」かどうかです。
上の画像を見ると、Whois情報公開代行は「サービス利用中」とありますので、解除が必要です。
ここが「未設定」の場合は「Whois情報公開代行設定がおこなわれていない」ので、「移管ロック」の確認に進んでください。
それでは、Whois情報公開代行設定を解除しましょう。
「サービス利用中」の表示の右側にある「設定」ボタンをクリックします。
すると、Whois情報公開代行設定の画面に移ります。
ここで、Whois情報公開代行設定が解除できるかと思いきや、できません。
「確認」ボタンの下を見ると、「Whois情報公開代行設定の解除はこちら」とあるので、「こちら」をクリックしましょう。
すると、Whois情報公開代行設定の解除画面に移ります。
なぜかドメインの並び順が今までと違いますが、移管するドメインにチェックを入れ、「確認」ボタンをクリックします。
すると、確認画面に移ります。
移管したいドメインになっていることを確認し、「ご注意事項」を読み問題なければ、同意チェックボックスにチェックし、「確認」ボタンをクリックします。
これで、Whois情報公開代行設定の解除は完了です。
画面上部の「ドメイン」タブをクリックして、ドメイン画面に戻りしょう。
移管ロックが設定されている場合は解除する
続いて、「移管ロック」の設定を確認します。
ドメインの一覧の右上にある「ドメイン機能一覧」ボタンをクリックします。
すると、「ドメイン機能」画面に移ります。
縦に長い画面です。中央付近に「ドメイン移管」という項目があり、その中に「ドメイン移管ロック」というアイコンがあるので、それをクリックします。
すると、「ドメイン移管ロック」画面に移ります。
ステータスを見るとOFFになっていますね。ドメイン移管ロックは設定されていないようです。ONになっている場合はOFFに変更してましょう。
ではまた画面上部の「ドメイン」タブをクリックして、ドメイン画面に戻りましょう。
AuthCode(オースコード)を確認する
準備の最後は AuthCode の確認です。
ドメイン画面で移管したいドメイン名をクリックしてドメイン詳細画面に移りましょう。(ドメイン画面は省略します。)
ドメイン詳細画面に「AuthCode」という欄があります。その欄の右端に「表示」ボタンがあります。これをクリックします。
すると。。。
AuthCodeが表示されます。
このAuthCodeですが、後で Google Domains 側の移管申請の際に必要になるのでメモっておいてください。
以上でお名前.com側での準備は完了です。
STEP.2 Google Domains で移管を申請する
続いて、Google Domains でドメイン移管の申請をします。
右上の「マイドメイン」ボタンをクリックします。
すると、マイドメイン画面に移ります。
おそらく、Googleアカウントでログインしていない状態だと、ここでログインを要求されると思います。ドメインを管理するGoogleアカウントでログインしてください。
Google Domains をはじめて利用する場合、「まだドメインはありません」と表示されていると思います。
ここで、左メニューの「移管」もしくは地球っぽい絵の下の「ドメインを移管」ボタンをクリックします。
すると、移管するドメインを入力する画面に移ります。
ここで、移管したいドメイン名を入力しましょう。ドメイン名を入力したら Enterキーを押してください。
すると、移管申請の「①ドメインの準備」に移ります。
ここで移管に必要な料金が表示されます。これは移管にかかる費用に思えますが、ドメインの使用期限が1年間延長されるので、更新費用と同じです。
お名前.comで1年更新した場合の費用が1,280円なので、Google Domains のほうが少し高いです。ただ、お名前.comの費用についてはごちゃごちゃしているので、一概に安いとは言えません。ドメインの費用については別の機会にまとめたいと思います。
「認証コードを入力」とありますが、ここにお名前.comで確認したAuthCodeを入力します。AuthCodeを入力したら、「続行」ボタンをクリックします。
すると、「②ウェブ設定のインポート」に移ります。
ここでは、現在のウェブ設定を読み込みかどうか選択します。
選択は2択で、
- DNS設定をコピーして管理を Google に任せる(推奨)
- 現在のネームサーバーを維持し、他の設定をインポートしない
です。
ドメインの管理は Google Domains に移管して、DNSサーバーはお名前.comのものを使用することが可能かどうかは分かりませんが、お名前.comのDNSサーバーを利用する理由もないですし、推奨になっているので①のままにします。
また、ドメインが何に使用されているかも表示されるようです。
「リソースレコードを表示」ボタンを押すと、詳細情報が表示されます。
はてなブログProで使用しているドメインなので合っていますね。
ここでドメインの設定を編集してインポートすることもできそうですが、そのままインポートします。
「続行」ボタンをクリックしましょう。
すると、「③登録の設定」に移ります。
前述の通り、移管することでドメインの期限が1年延長されます。逆を言えば、1年延長せずに移管はできません。
「プライバシー保護が有効です」はお名前.comで言う「Whois情報公開代行」です。これはONにしておきます。
自動更新もONのままで進めます。
「購入手続きに進む」ボタンをクリックしましょう。
すると、購入画面に移ります。
購入画面の前に氏名・住所・電話番号などの連絡先情報や支払い方法の入力を促されるかもしれません。私は一度、移管申請を済ませたので、すぐに購入画面に移りましたが、案内に従って入力してください。
支払い方法はGoogle Pay もしくは クレジットカードになります。
連絡先情報、支払い方法に問題がなければ、「購入」ボタンをクリックします。
すると、自動的にマイドメイン画面に戻ります。
移管申請をしたドメインが表示されています。
Google Domains からお名前.comに対して、移管申請したドメインを解放するように要求された状態のようです。
Google Domains への移管申請が完了したのは2020年5月20日の22時半ごろです。 「2020年5月26日までかかる場合があります。」と表示されているので、1週間程度かかることもあるようですね。
Google Domains でのドメイン移管申請はこれで完了です。
この状態になったら、お名前.comからの承認依頼メールを待ちましょう。
ちなみに、不承認になった際は、移管申請完了から30分ぐらいで不承認メールが届きました。不承認になると自動で Google Domains からも払い戻しのメールが届くので、安心して不承認になってください。
STEP.3 お名前.comから承認依頼メールが届くので、承認手続きを行う
お名前.comから承認依頼メールが届きました!
22時半ごろに Google Domains で移管申請を完了し、22時56分に承認依頼メールが届いたので、約30分でメールが届きました。意外と早かった。
さっそく、承認の手続きのため、メールにあるURLにアクセスしてみます。
お名前.comの管理画面とは違いシンプルですね。
注意事項がいくつか記載されていますが、今回関係するのは「96時間以内に」ぐらいでしょう。
「承認する」ボタンをクリックします。
すると、確認画面に移ります。
お名前.comに未練のある方はここが引き戻る最後のチャンスです。
私は未練などありませんので、速攻で「決定」ボタンをクリックします。
承認完了です。
STEP.4 ドメイン移管完了
さぁ、これで手続きは全て完了したはずですが、手続き完了からドメイン移管完了まで、どれぐらいの時間がかかるのでしょうか?
「決定」ボタンをクリックして5分ぐらい待ってみましたが、お名前.comも Google Domains も何も変化はなく、メールも届かずでした。
Whois情報を検索してみても、変化はなし。
また30分ぐらいかかるのかな?
と思っていたら、ほぼ同時にGoogle Domains とお名前.comからメールが届きました。
Google Domains からは「メールアドレスをご確認ください」というメールが届きました。何かのサービスのアカウントを作った時のようなメールアドレス確認メールですね。
確認する前にGoogle Domains のマイドメイン画面を見てみます。
「ドメインのサービスはまもなく停止します。」
しれっと怖いことを言ってきますね。
どれぐらいで停止されるか確認したいところですが、停止されても困るので、さくっと確認しました。
OKですね。安心しました。
お名前.comでも確認してみましょう。
移管したドメインが消えてますね!
もう一つ、Whois情報も確認してみましょう。
ちゃんと Google になっていますね。
はてなブログも問題なく閲覧できるので、動作もOKです。
ドメイン移管完了です!
まとめ
意外と簡単にドメインを移管することができました。
移管作業中、常に確認していたわけではありませんが、移管したドメインを使用している はてなブログ が閲覧できなくなるようなこともありませんでした。
お名前.com以外のレンタルサーバーで使用していたり、メールアドレスとして使用していると、追加の作業が必要だったり、注意しなければいけない点があるのかもしれません。
本ブログのドメインは登録してから1ヶ月も経っていないため、まだ移管することができません。登録から60日経過すれば移管できるため、7〜8月ぐらいに Google Domains に移管するつもりです。
本ブログはカラフルボックスというレンタルサーバーで運営しているので、今回とは異なる点があれば、その際に記事にしたいと思います。
以上です。
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